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赤米 [食べ物]

古代米の一種である赤米は、病害虫に強く痩せた田でも育つといった強みがある一方で、収量が少ない、味がいまひとつ良くないといった難点があって、一般にはあまり栽培されなくなりました。ですから今では見た目を楽しむために、雑穀枚として色付けに少量混ぜて食べる程度です。

先日米作りをしているNさんから、100%赤米で食べると美味しいと聞き、カミさんに話したら、丁度頂いた赤米があるからと圧力釜で炊いてくれました。

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昔の人は「赤米はお米の中でも一番不味くて食べられない」と言ったそうですが、どうしてどうして、玄米特有の少しプチプチとした食感もあって結構楽しめました。赤米も昔に比べれば品種改良されて味が良くなったのでしょうね。

ミモザの植え付け [花・樹木]

今年の結婚記念日は、カミさんのリクエストで記念樹としてミモザを植えることにしました。

ミモザの苗はホームセンターなどでもポット植えのものが手に入りますが、ある程度生育が進んだものの方が育てやすいので、二人で知り合いの造園屋さんに行って、写真カタログを見せてもらいました。一般にミモザアカシアには、葉の緑が濃いフサアカシアと、葉の裏が少し銀色がかったギンヨウアカシアがあり、どちらも黄色い花をつける常緑樹ですが、若干寒さに強いというフサアカシアをお願いすることにしました。ミモザは比較的気候の温暖な地方に生育する樹木で、関東で育てるには暖かくなった4月から5月に地植えにするのが良いというのでひと月ほど待ち、その間に植える場所の準備をすることにしました。

我が家の庭は切土の赤土で若干水はけが良くありません。乾燥すると固くなって根を張るのも楽ではありません。

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そこで、先ず直径1m、深さ50cm程の穴を掘り起こし、

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落ち葉で作っておいた腐葉土と、少量の堆肥を混ぜて


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一旦埋め戻します。


若木が来るのを待っているひと月ほどの間に、こうして客土を馴染ませておきます。

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そして今日、頼んでおいた若木が九州から着いたというので、造園屋さんに取りに行きました。幹径が3cm、丈は4m程です。

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しっかりと水決めをして埋め戻した後


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枝を切り戻して葉を間引き、丈も2.5m程に縮めました。移植を嫌うミモザはこのようにした方が活着しやすいと造園屋さんが教えてくれたからです。

この状態でも新芽が出て一年目から花が咲くそうなので、今から楽しみです。

春の里山散歩 [散歩]

今日はOさんに誘って頂いて、八郷の山を散策しました。

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低気圧の影響で振った雨も上がり、春風が吹き抜ける里山の道を難台山に向かって歩きます。

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残念ながら今年は桜の散るのが早く満開の時期は過ぎてしまいましたが、それでも所々に花を残していました。

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谷間に射す木漏れ日に、芽吹いたばかりの新緑が光ります。


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一本松のある峠まで登ると、

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春霞む筑波山を背景に、八郷の風景が一気に広がりました。


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麓に下って、山寺の境内で持ち寄ったお弁当を頂きました。

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田畑の中を通る道の傍らには野草が花盛り


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湧水の流れる沢の傍には、コゴミがいっぱい新芽を吹いていました。


新緑の芽吹くこの季節、日々里山の風景は変わります。





健康診断 [無題]

会社に勤めている時は定期的に健康診断や人間ドックを受けていましたが、退職すると自分で意識しないとなかなかそのような機会が作れません。そんなこともあって、今年の初めに市の健康診断を受けました。診断結果通知表には血液検査や心電図、胸部X線撮影の結果が記録され、最後の蘭に「念のため胸部の精密検査をすることを薦めます」と書いてありました。
行かなくちゃと思いつつ、ついつい先延ばしにしていたのですが、花粉の飛ぶ時期になって少し酷い咳が続いたので、市が指定する専門医のいる総合病院へ出かけました。

先ず受付で問診票に必要事項を記入して、健康診断の結果を提出ました。受付の人に

   「問診で呼びますからナースセンターの前で待って下さい」

と言われて待つこと1時間10分、ようやく看護婦さんに呼ばれました。

   「今日はどうしましたか?」

と聞かれたので経緯を説明すると

   「市から何か書類を貰っていませんか?」

と聞かれました。受付で診断結果を渡したことが伝わっていません。そして、

   「市の健康診断で指摘された方はX線とCTの検査を受けることになっているので
    先にそちらを受けて下さい」

と言われました。これは受付で問診票と診断結果を渡した時、既に分かっていることです。

そして再び待つこと1時間強、ようやく検査を終え、次は専門医の診察室の前で持ちます。30分、40分・・・誰も呼ばれません。ひょっとしてお昼休みかと思ってカミさんに受付で尋ねてもらうと、 「受け付け時間内に受け付けた方の診察が終わるまで、先生は休憩しません」と言われました。

しかし誰も診察に呼ばれない時間があまりにも長すぎます。さすがにおかしいと思っていると、診察室の扉が開き、看護婦さんが

   「すいません、担当の先生がいないので、もう少し待っていてくれますか」

と言いました。一瞬言っている意味が分からず病院内に居ないのかと尋ねると、それが分からない、呼び出しても出ないというのです。つまり、いつまで待てば良いのかもわからないということです。そう言われてもこちらにできることは待つことしかありません。普段めったに腹を立てることのないカミさんも、「一体どうなってんのここは」とあきれた様子です。

それから10分ほどしてようやく医師と連絡が取れたのか私の名前が呼ばれました。看護婦さんに促されて椅子に座ると、私の息子ほどの年齢の医師は目の前のX線とCT画像を見て、

   「特に問題ないね」

と言いました。

   「この一週間程咳が続くのでちょっと気になるのですが・・・」

と言うと、その医師は聴診器を当てることもなく、私を見るでもなく、

 「特に問題ないよ。どうしても我慢できないなら咳止め出すけど」

と相変わらずCT画像をクルクルと回したまま言いました。
結局処方は書いてもらわずに診察室を出ました。この間1、2分。

若いのに横柄だなどと言うつもりはありません。患者が溢れる待合室を見れば医師が忙しいのも分かります。それでも、目の前に居る患者に目を向けることもなく、データだけで判断するお医者さんには違和感を覚えるのです。検査データだけで判断ができるのなら、今の時代、データベースを使ってソフトウェアを開発すれば、診断はコンピュータでもできそうです。

病院に着いてから3時間半、診察結果に幾分安堵したものの、気分は余り晴れませんでした。ロビーには最先端医療機器のポスターが貼られ、書架には医療の役割について病院長が書いた専門誌の記事のコピーが置かれ、私たちを「患者様」と呼ぶ病院ですが、何か違うんじゃないかと気持ちに引っかかるものがあったのです。

マスメディアでは地域医療の空洞化、医療現場の深刻な人手不足など様々な問題が報じられています。これから益々高齢化社会が進む中で、患者も医療に携わる人もお互いに知恵を出す必要がありそうです。

日がなのんびり [里山の生活]

このところ大気が不安定で、はっきりしない天気が続いていましたが、今日はようやく晴れて風もなく穏やかな天気です。

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先週末カミさんがリンスしてくれたバラ肉を取り出して

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タコ糸で結び


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炭を熾して窯を温めたら


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1時間ほど水に浸けておいた桜の枝をその上に乗せて

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65~70度で約1時間半燻煙します。


ベーコンを作る間は時々温度計に目やって炭火の調整をするほかに特にすることもないので、ウォークマンで音楽を聴いたり庭をブラブラ・・・。

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あちらこちらに少し色違いのスミレが顔を出し


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スイセンや

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イベリス


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それに移植したばかりのナシの若木も白い花をいっぱいつけていました。


暖かくなって、庭が少しずつ色付いてきます。

マスタークラス [音楽]

今日はギター文化館で大萩康二さんのマスタークラスを受けました。受講曲は「12月の太陽」。キューバの作曲家Rey Guerraが大萩さんに献呈した曲です。

演奏を終えると、先ず曲のイメージを聞かれました。
キューバには行ったことがありませんが、南国のイメージがあります。
北回帰線の通るこの国は12月とはいっても暖かですが、ジリジリと照りつける真夏の太陽と比べれば、少し和らいだ日差しでしょう。波の打ち寄せる浜辺で沈む夕陽を見る・・・楽譜からはそんな情景が思い浮かびます。

そんな感想を述べたら、大萩さんは更にキューバからアメリカに渡った作曲者の心情にも触れたお話をしてくれました。目の前で1963年作のブーシェを奏でる彼の演奏は素晴らしく、受講中であることも忘れて、つい聴き入ってしまいました。

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レッスンを終えた後、我が家から歩いて15分ほどにあるTさんのお宅にお招き頂いて夕食をご一緒しました。この農家は築130年、大黒柱の他に戎柱など七福神全ての神様を祀った柱が支える重厚な古民家です。囲炉裏にはしゃも鍋をつるし、手作りのヨモギ餅をかざした炭の傍で岩魚を焼き、旬のタラの芽や桜の花の天ぷらなど、八郷の春満載の心づくしのおもてなしを頂きました。

春一番の後 [季節]

「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、今日は気温がぐんぐんと上がりました。

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ついこの間まで、針金細工のように細い幹だけだったヒュウガミズキやユキヤナギの枝に、小さな花が一杯につき、

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ヒメコブシとアンズは、植えてから三回目の春を迎えて、ようやく花をつけました。

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ブルーベリーやユスラウメも今年は花芽が多いようです。

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モモの花芽も膨らみ始め、枯れてしまったと思っていたルバーブもしっかりと芽を出してきました。

ひっそりと眠っていた庭の木々も、春の陽気に一気に目を覚まし始めたようです。

田んぼの準備 [野良仕事]

今週、北日本は大荒れで、ひどい風雪害に見舞われました。その一方、関東以西はまるで4月から5月のような陽気が続きました。田んぼの氷も融けて土が緩んできたので、そろそろ田植えに向けての準備を始めました。

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一昨日、昨日と棚田の周りに溝を掘りました。耕運機が入れるように残った水を切るためです。

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風の凪いだ今日は乾いた稲わらを野焼きしました。

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この暖かさで、地主さんの家の梅も満開です。

震災から今日で丸二年、汗をかきながら野良仕事をするにつけ、営々と続けてきた営みを諦めざるを得ない被災地の人たちの心境はいかばかりかと思い遣られます。

啓蟄 [季節]

昨日までの冷え込みが嘘のように、今日はポカポカ陽気です。
我が家の前にある梅が一斉に咲きだしたので、午前中の庭仕事を早めに切り上げてOさんの梅畑に日向ぼっこに出かけました。

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Oさんが「まほろばの里」と名付けた梅林と畑は、南に大きく開けたなだらかな斜面にあって、カミさんのお気に入りの場所のひとつです。

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手籠をひとつぶら下げて

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梅の木の下でお弁当を広げました。


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あいにくこちらの梅は開花が少し遅く、広い梅林にほんの一、二輪、一斉に咲くのはあと一週間くらい先でしょうか。

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それでもイヌノフグリや


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ホトケノザがあちこちに咲くフカフカの土の上に寝転がって、ゆっくりと流れる雲を見ていると、もう春はすぐそこに来ていると感じます。

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地面をようく見ると、テントウ虫が忙しく動き回っていました。


そういえば、今日は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」。まさに土の中で冬ごもりしている虫が春の訪れを感じて穴から出てくる頃です。これからはひと雨ごとに暖かくなります。
霜除けに庭の若木に巻きつけた菰(こも)も、そろそろ外す時期になりました。

お雛さま [季節]

一週間ほど前、カミさんが

  「明日の朝、お雛様出すの忘れないように言ってね」

と言いました。

頼まれていた私はすっかり忘れていたのですが、本人は朝起きるとそそくさと押入れから箱を取り出し、まだ蕾の固い梅の枝と、おしたしにした残りの菜花を飾り付けました。

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今日見ると、梅は薄く緑がかった花を開き、菜花も鮮やかな黄色の花を付けました。
あまり大きな声では言えませんが、女の人は幾つになってもお雛様を飾り付けるのが楽しいようで、いつもより幾分ご機嫌な様子です。

ちなみに、我が家にはお嫁入り前の女の子はいないので、節句が過ぎてもしばらくは飾っておくそうです。

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