冬の柿

今日はお昼過ぎから、先輩のOさんのお手伝いで柿の木の剪定をしました。


柿園は、難台山を望む豊かな田園の中にあります。長年にわたって立派な富有柿を実らせてきた樹形は堂々として、挟みを入れるのに躊躇いますが、思い切って枝を落とすことで来年もまたしっかりと実をつけます。脚立を上り下りしてひと通り剪定を済ませると、冬の早い夕陽が山影を長く延ばしていました。


果樹園の柿の木は、この時期枝ばかりになっていますが、近くの渋ガキの木の枝に、赤く熟れた柿が残っていました。


ひとつをもいで食べてみると、ガラスのように透き通った柔らかい実が、とても甘くて美味しいのに驚きました。元々糖度の高い渋ガキが、長い間日に照らされ、寒風に晒されている間に渋みが消えて、干し柿のように甘みが出てきたのです。


帰りにはOさん手作りの柿羊羹を頂きました。富有柿を寒天で固めた素朴な味わいです。

コメント 4

澄み切った冬の空の下、木に残っている柿の実。とても美しいコントラストです。すっかり渋もとれて甘い柿、鳥たちのごちそうでしょうね。柿羊羹は人間のごちそうですね。
by やのか (2011-12-21 22:26) 

やのかさん

干し柿に渋ガキを使うことは知っていましたが、木になったまま甘くなるとは知りませんでした。来年は柿畑のお手伝いをすることにしました。
by ヒデさん (2011-12-22 18:14) 

本物の柿羊羹ですね
熟し柿は種の所が、、ツルッとして、好きです

by springnana (2011-12-24 09:54) 

springnanaさん

富有柿は生食が一番美味しいと思っていましたが、この羊羹は自然の風味そのままに生かされた味わいでした。熟した柿はジェリーのようです。
by ヒデさん (2011-12-24 21:26)