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トーミ(唐箕) [もの作り]

原発事故の影響で農産物や水の汚染が報告されています。だからといって米作りのための日々の営みを休むわけにはいきません。田植えまであとひと月ほどになったので、田んぼの一部に残った水を水路に抜き、稲わらを焼いた灰をならして耕運機で土を起こしました。

今日はお昼過ぎに、師匠が何やら見慣れない農機具を軽トラに積んでやって来ました。

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もう使わないからと譲り受けたトーミ(唐箕:モミの選別機)で、右手でハンドルを回して横風を送りながら上から脱穀したモミを落として、わら屑やゴミとモミを選別する構造になっていますが、壊れているので修理をしてほしいとのことでした。

110325_02.jpg
銘板には「茨城縣購連農機具木工場」とあり、旧漢字の「縣」という字が使われているところを見ると戦前のもののようです。

110325_03.jpg
構造を調べながらひと通り見ると、風車の羽根がとれていたり、釘が腐ってあちこちがはずれていたりしています。

簡単な原理ながら良くできていて、俄然「生き返らそう」という意欲が湧いてきました。ただ、完成図面がないので、どう直してよいものやらちょっと思案が必要です。現物を見ることができればよいのですが、どこかの資料館に行ってみましょうかね。

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コメント 8

springnana

芸術品ですね
うまく直して、使えるようになると、今年のお米の収穫がとのしくなりますね
昔のひとの技術に感心します
by springnana (2011-03-28 10:36) 

ヒデさん

springnanaさん、

いきなり分解すると後で組み立てられなくなりそうなので、図面を書いてから修理しようと思います。足踏み脱穀機もあると完璧です。
by ヒデさん (2011-03-28 17:43) 

springnana

分解しながら図面を描く? そんなこともできるんですか?
すごいですねーーー
by springnana (2011-03-29 17:30) 

ヒデさん

springnanaさん、

仏像や古い建築などを修理して復元する時は、図面を作りながらするするので、それがまた貴重な資料になります。図面書きも面白いです。
by ヒデさん (2011-03-29 20:01) 

やのか

ヒデさんが田植えの準備と聞いて、私も庭仕事に精を出しています。素人の庭仕事は3回目の春ですが、今年は植物の芽生えが特別いとおしく感じられます。
トーミ、もしかしたら小さい頃岩手の実家に似たようなものがあったような、、。とてもなつかしくて色々昔のことを思い出しています。共同の水車小屋が近所にあって、そこで粉を挽いていました。ヒデさんのトーミ、また動くようになるといいですね。
by やのか (2011-03-30 22:50) 

ヒデさん

やのかさん、

枯れてしまったかと思っていた木々から新芽が芽吹いてくるのを見つけると何とも嬉しい気持ちになります。我が家の近くに今も現役の水車小屋がありますので、今度来られた時にご案内しましょう。
by ヒデさん (2011-03-30 22:59) 

やのか

八郷には現役の水車小屋があるんですね。ぜひ見たいです。楽しみにしています。
by やのか (2011-04-01 13:55) 

ヒデさん

やのかさん、

はい、昔ながらに杉の葉だけで線香を作っている工場が一軒残っています。
by ヒデさん (2011-04-01 21:49) 

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