ギタリストの思い出

今日は風もなく薄日が差す穏やかな日曜日。一昨日東京ギターカルテットの演奏会を聴く前に、現代ギター社のショップで見つけた渡辺範彦さんのライブ演奏CDを聴きました。


渡辺さんに初めてお目にかかったのは1969年7月、第１１回パリ国際ギターコンクールで優勝される３ヶ月前のことでした。オスカーギリアのマスタークラスを聴講した後、当時ギターを習っていた鷹野誠二先生の門下生の方と一緒に現代ギター社にお邪魔して、ギター製作者の河野賢さんと渡辺範彦さんにお会いする機会がありました。

大きなコンクールを控えて大切な時期であったと思いますが、丁度食事時だからと親子どんぶりをとってくれて、色々とお話を聞かせて頂きました。当時２２歳、河野賢さんと交わされる会話の端々から、真摯な人となりが感じられ、純粋に音楽に打ち込んでいるという印象でしたが、素晴らしい演奏を聴かせてくれたその手が私よりひとまわり小さかったのは驚きでした。

CDの音源は４０年前に録音されたアマチュアのオープンリールテープだそうですが、その素晴らしい演奏は時を越えて心に響きます。

コメント 6

ヒデさん、最近ギターやってますか？
私は、このところバタバタとして、歌の方、、、まったくしてません
そろそろレッスン再会と思いつつ、、、腰が上がりません
by springnana (2011-10-31 16:26) 

springnanaさん

こんにちは。練習の間隔が空くと、気持ちを集中するのに時間がかかりますから、少ない時間でもできるだけギターにさわるようにしています。継続は力なり・・・でしょうか。
by ヒデさん (2011-10-31 17:33) 

はじめまして、Poranと申します。
私は最近になって渡辺範彦さんのＣＤを聴いて、こんな素晴らしいギタリストがいたのだと知りました。今になって彼の演奏を知り、一度生演奏を聴いてみたかったと思います。
ひでさんはその渡辺範彦さんと直接会って、お話しできたというのは素晴らしいですね。
１年半ほど前に、その渡辺範彦さんについて私のブログに駄文を書きました。もし気が向きましたらご笑覧ください。→http://poran1111.blogspot.com/2010/02/blog-post.html

by Poran (2011-10-31 21:16) 

Poranさん

初めまして。ブログの記事を興味深く拝見しました。渡辺さんの音楽に対するストイックな姿勢は若い頃から変わっていないのですね。今でこそ多くの若手ギタリストが活躍する日本ですが、渡辺範彦さんは当時の日本で、高い技術と深い表現で聴衆に感銘を与えりことのできる希有なギタリストでした、若くして表舞台から消えたのが惜しまれます。
by ヒデさん (2011-10-31 22:51) 

ヒデさん
秋になるとギターとかチェロとかの弦楽器の音色が心地よくなりますね。生演奏だと本当に体にしみ込む感じで、なかなか機会は少ないですが行ってみたいと思っています。とりあえずは、家でCDを楽しみます。渡辺さんのCD探してみます。

追伸
先日はありがとうございました。
by やのか (2011-11-01 12:04) 

やのかさん、

直に聴く楽器の音はいいですね。
展示会お疲れ様でした。とても良かったです。
by ヒデさん (2011-11-01 17:39)