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炭焼きのヨシ爺さん [里山の生活]

薪はアウトドアショップでもひと束500円くらいで売っていますが、ストーブでひと冬に使う量は3立方メートル程になるので、たいていは山で切り出した原木を買います。それをチェーンソーで一尺ほどの長さに切って斧で割り、数カ月乾燥させてから使います。

ただ、今から割ったのでは間に合わないので、当座の分の工面をどうしようか迷って、地元の森林組合に相談したところ、炭焼きのヨシ爺さんを紹介してくれました。ヨシ爺さんは八郷でただ一人、今も炭焼きを生業にしています。終戦直後に二十歳そこそこで結婚されたそうですから、もう八十歳を越えていますが、今も現役でカクシャクとしています。

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たくさんの薪が積まれた炭焼き場に行くと、おばあさんが出てきて、

「あぁ、すまんねぇ。じいさんは山に行っとるで。」

と教えてくれました。

森林組合のTさんの軽トラに付いて山に入り、林道の傍らに車を停めて、薄暗い林を通り抜けると、開けた空の下でヨシ爺さんがクヌギの切り株に腰かけて一服していました。

「今度こちらに移って来ました。宜しくお願いします」

と挨拶すると、

「あぁ、そうかい。木が欲しいなら林道まで出しとくから、積んでもってってくれ。軽トラはあんのか?」

などと、色々と親切に教えてくれました。

今日、薪を取に行くと、帰りに

「これも持ってけ、なくなったらまたあっから」

といって、しいたけをどっさりくれました。ヨシ爺さんの家には炭焼き用のシイやナラの木が山ほどあるので、しいたけも作っているのです。

100312_22.jpg
手のひらほどの大きさで、2-3cmの肉厚です。焼いたその味の濃いこと・・・今までのしいたけは何だったんだろうかという美味しさです。

山で70年近く働いてきたヨシ爺さんには、これからも色々教えてもらえそうです。

弟子入りしようかなぁ・・・。


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