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ベトナム旅日記 その3 観光 [ちょっと遠出]

ベトナムに来てからコンサートと練習が続いたので、余り観光の時間が取れませんでしたが、それでも空いた時間を見計らって、何箇所か観光をしました。

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ホーチミン廟は現在内部を改修中で、ホーチミンさんの保存遺体を見ることはできません(ま、あんまり見たいものでもありませんが)。手前の女性たちが被っているのは、農村で良く見かける伝統的な編笠ノン・ラー(ノンは笠、ラーは葉の意味)です。農作業に良さそうなので私も買いました。

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ホーチミン廟前の広場を挟んで、モダンな建物が建設中です。国際会議場とのことですが、外国の資本が入り始めて、首都ハノイは急速に発展しています。

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文廟(孔子を祀ったお寺)は1070年に建てられた孔子廟です。入口には三関門があります。オレンジ色の敷石はベトナム中部の町で作られるバッチャン焼のレンガです。

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丁度学生さん達が卒業写真を撮りに来ていたので、鮮やかなアオザイ姿を見ることが出来ました。今、町中では殆どアオザイ姿の人を見かけることがありません。

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ハノイのHang Gai 通りには、伝統楽器や


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シルク刺繍絵のお店が軒を連ねています。シルク刺繍絵で大きなものは、仕上げるのに二人がかりで1年ぐらいかかるそうです。

旅の最終日は、世界遺産であるハロン湾の観光に出かけました。ハノイからハロン湾までは、片道4時間弱のドライブです。

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途中、ハノイと東の海岸を結ぶ鉄道と並行して走ります。ハロン湾まで行く列車は一日一便とのことですが、運よく遭遇しました。速度は毎時15km程度、バイクにも簡単に抜かれます。

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ハロン湾の船着き場ベンタウ・ズーリックで我々6人を待っていたのは、30人は楽に乗れるかというこの遊覧船。贅沢な貸し切りでした。

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湾内をクルーズしていると、漁船が横付けされて、果物や採ったばかりの海産物を売りに来ます。買うと船のキッチンで好みに料理してくれます。

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大き目のシャコが美味でした。

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「海の桂林」と呼ばれるハロン湾。奇岩の絶壁が並びます。水上生活をする人たちの住居も見えます。

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ダウゴー島にはハロン湾内一番の鍾乳洞である「天宮洞」があります。広い洞窟の中では、自然が作った見事な造形を楽しむことができました。

足掛け9日間、駆け足の旅でしたが、音楽を通して多くの人たちと知り合い、年齢を越えて輪が広がった楽しい旅でした。

ベトナム旅日記 その2 ベトナムの食材と料理 [ちょっと遠出]

【フォー】

ベトナムの食事と言えば、フォーが有名です。今回の滞在中何回も食べましたが、場所によって味が色々あるので飽きることがありません。

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牛肉を乗せたPho Boや鶏肉を乗せたPho Ga、どちらも香菜(パクチー)をたっぷりと入れて食べます。付け合わせは中国の油条(ヨウティアオ)に似ていますが、少し硬めです。

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夜の演奏会の後は夜市に出かけました。ここでもやはり具を色々載せたフォーが人気です。

【市場】
ホーチミン市では練習の合間にベンタイン市場に出かけました。

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香辛料も豊富です。


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広い市場の真ん中に軽食堂がひしめき合っているのは、台湾と同じ風景ですね。この市場には食材ばかりでなく、衣料品、土産物があるので観光客が多く訪れるせいか、出店の間の細い通路を歩いていると、度々袖を引かれます。

ハノイではタンコン市場を見学しました。市場周りの商店も活気があります。

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ドリアンの他、台湾で良く食べたドラゴンフルーツ、ランブータン、マンゴーにパパイヤ、それにロンイェン(龍眼)やシャキア(釈迦頭)もありました。

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市場では旬の食材や日常品が置かれ、地元の人たちでごった返していますが、バイクが狭い構内まで入って来るので要注意です。

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お米の種類も豊富、揚げ豆腐は中が柔らかくクリーミーです。

【家庭料理】
滞在中、お世話になったベトナムの方お二人から、食事のご招待を受け、家庭料理をご馳走になりました。

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「ブンチャ」は「フォー」と並ぶベトナムの代表的な食べ物です。麺春巻きや肉団子、野菜をたっぷり入れて、そこにヌックマム味の熱々スープをたっぷりかけていただきます。

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その国の料理を知るには、何と言っても家庭料理が一番です。ヌックマム(魚醤)と香菜、スパイスの利いた味・・・心のこもった美味しい手料理に身も心も温まりました。




ベトナム旅日記 その1 コンサートツアー [ちょっと遠出]

10/14(月)から10/22(火)の間、ギターを教えて頂いている角圭司先生や生徒仲間、それに何故かカミさんも一緒に、ベトナム・コンサートツアーに出かけました。実質7日間の滞在期間中に、多くの演奏会や交流会を催し、その合間を縫って足早に観光をするという忙しいスケジュールでしたが、多くの方々と知り合うことが出来た有意義な旅でした。

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秋めいた日本を飛び立って約5時間、ホーチミンの空港に降り立つと気温は30℃、雨季の最後ということもあって、南国特有の蒸し暑さです。

ホーチミンとハノイというベトナムの二大都市を訪れた一週間の間に、ジョイント・コンサートが3回、2つの音楽大学との交流会と演奏会、マスタークラス、日本語学校でのレクチャーコンサートを2回と、ギターの演奏イベントが11回もありました。

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10/15(火)の午前中はホーチミン音楽院を訪れて、交流会に参加しました。

夕食後は文化センターで角先生と音楽院のHuy教授、それにGuitar Sigon(四重奏団)のジョイントリサイタルが開かれました。こちらの演奏会は夜8時から、遅いスタートです。しかも客足を見て開演時間を決めるので、出足が悪いとズルズル遅れます。それでも前宣伝が利いていたのか順調に客足が伸びて、10分ほどの遅れで開演しました。

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第1部はHuy教授の独奏と重奏、

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第2部は角先生の独奏と、Guitar Sigon Quartetのプログラム構成でした。Guitar Saigon Quartet のメンバーは、アマチュアの方々ですが、見事な演奏でした。

翌日の午前中はホーチミン音楽院で角先生のマスタークラス、午後はさくら日本語学校でコンサートを終えた後、夕食後にはホーチミン音楽院の先生や学生さん達と喫茶店でミニコンサートをしました。

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この部屋はギターの演奏会専用に音響設計されていて、弾く人聴く人共に気持ち良く音楽が楽しめました。

10/17午前の飛行機でホーチミン市からハノイ市に移動し、午後5時からハノイ大学日本語学部でコンサートをしました。

10/18(金)の午前中に、国立ハノイ音楽大学(National Academy of Music)を訪れました。

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さすがに音大の先生方の前でソロの演奏をするのは緊張します。


10/19(土)の夜8時から角先生とベトナムのギタリストPhucさんとのジョイントコンサートが開かれ、演奏会の後、ハノイ音大の先生たちとレストランで夜更けまで懇親会(弾きっこ)をしました。

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終わったのは日付の変わる12時過ぎ。皆さんギターが本当に好きですね。


10/20(日)夜8時からツアー最終のコンサートがタンロンホールで開かれました。 日本側、ベトナム側の演奏、それと両国メンバーによる二重奏など、演目が盛りだくさんで、幕が下りたのは10時半、それからホテルに帰って、打ち上げに繰り出しました。こちらに来てから楽しい夜更かしが続きます。

天草~下島周遊 [ちょっと遠出]

今週は天草に帰省しました。たまたま出かけた用事で、下島の八代海側にある楠浦の村を抜けようとすると、古い石橋が目にとまりました。

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天草には本渡の祇園橋以外にも、いくつか石の橋が残っていますが、方原川に掛るこの眼鏡橋は美しい原形を留めています。作られたのは明治11年、地元の下浦石を使っているそうです。

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楠浦から西海岸の下田へ抜ける途中の山道の両脇には、渓谷沿いの狭い土地に棚田がへばりつくようにありました。江戸時代に天領だった天草は、島原・天草の乱の発端となった過酷な徴税があり、こんなに大変な山の中の狭い土地も開墾されたのではないかと思われます。

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道端にはお地蔵さまと鎮守の森がありました。



下田から「天下無双の土」天草陶石の産地である高浜へ向かいます。

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寿芳窯の窯元上田家は江戸時代から17代続く名家で、周りの山を借景にしたこの館は、7代目当主が文化12年(1815)に建てた築200年のお屋敷です。

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昼食は崎津天主堂近くのお店でチャンポン。異様に具が大もりのチャンポンが多い中で、このお店の素朴な味が気に入って、近くに来た時はいつも立ち寄ります。凪ぎの羊角湾に小舟が浮かぶ静かな午後です。

帰路、福連木の村を抜けると周りは稲の刈入れの真っ最中。暖かい九州ですが、関東より刈入れ時期が2週間ほど遅いようです。

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ついつい気になって車を止め、作業をしていた地元の人とお話をしました。八郷では殆どの農家がコンバインで刈り取って乾燥機に掛けますが、天草では未だ掛け干しをする農家がたくさん残っていて、山裾に延々と稲藁の列が続きます。

天草のお米が美味しいのは、山の沢水を使い、天日干しをしているせいかもしれません。

アートサイトやさと [田園風景]

今日お蕎麦屋さんでお昼を済ませた後、アートサイトやさとに出かけました。このイベントは、都内にある美大で建築やデザインを学んでいる学生さんたちが、5年ほど前から毎年開いています。

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上青柳の畦道を山の麓まで入って行くと、手造りの看板がありました。

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学生さんたちはこの民家で起居しながら作品を作っています。


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土間に入ると、いきなりペンギンが出迎えてくれました。

奥の座敷ではこの家の主のおばあちゃんが、足を投げ出してテレビを見ていました。


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イベントは昨日で終わってしまったそうですが、

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庭を散策していると、後片付けをしていた学生さんの一人が、冷たいアイスティーを持って来てくれました。学生さんは「八郷に人たち皆に親切にしてもらっている」と言いますが、優しさは人づてにつながるものですね。

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色付いた田んぼの向こうの小高い丘の上には、三角帽子のようなものが見えました。


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そこら中から飛び立つバッタを追うように、雑草の生い茂った山道を登ると、それは竪穴住宅のような建造物でした。インドで「ティピ」と呼ばれるこの住居は、八郷のお年寄りに茅葺き屋根の作り方を教えてもらって建てたそうです。

田園風景に囲まれた古民家で過ごした経験が、将来彼らのデザインに生かされことをあるかもしれませんね。

盛夏の稗取り [野良仕事]

今日は稲の間に混じった稗を抜く作業をしに田んぼに出かけました。

お盆も過ぎ、周りの田んぼではひと月程先の稲刈りに向けて、水を切って田を干し始めました。重量のあるコンバインが入るには、しっかりと水を切って土を固める必要があるからです。手刈りの我が家はぎりぎりまで水を入れて栄養を与えます。

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Nさんから頂いた赤米は未だ穂が出ていないので、そこだけ濃い緑色の模様が出来ました。

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実った稗の穂が田んぼに落ちると、来年とんでもないことになるので、畝の間を歩きながら歩先を抜いて行きます。

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稗の穂先を抜くと、育ち具合によって、ブッ、ヒュッ、キュッ、プッと色んな音がします。

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少し実り始めた田んぼには、シオカラトンボが飛び交い、

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足元の水草は小さな花を付けていました。


早朝から作業を始めて、9時過ぎにはもう強い日差しに汗がしたたり落ちますが、自然の生き物を見ながら作業をしていると、しばし時を忘れます。

もうしばらくすると、八郷の景色は黄金色に染まり始めます。

中干し [野良仕事]

今日は中干しでしばらく乾かしていた田んぼに沢水を引き込みました。

稲は土中に含まれる栄養を水から吸収します。モミの形成されるこの時期に、しばらく断たれていた水が入ると、稲は一気に栄養を吸収してしっかりとしたモミが形成されます。

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水抜きの溝を堰き止め

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沢水を引き込むと


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乾いていた表土が

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ゆっくりと潤い始めます。


それにしても、あんなに一生懸命取り除いた水草や雑草が、この数週間で随分ふえました。

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それでも、もう腰のあたりまで伸びた稲は、田んぼを渡る風に波打ちながら力強く成長しています。



火曜大工 [もの作り]

先日カミさんから、エアコンの室外機のカバーを作って欲しいと頼まれました。
今日は梅雨空の合間で晴れ、カミさんが出かけている間に作ることにしました。

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言われてみれば、むき出しの機械はちょっと無粋です。

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部材は部分的に組み立てた所で、一度防腐塗装をしておきます。全部組み立ててしまうと、裏側は手が届きませんからね。

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天板は薄い杉板を裏から補強しました。こうすれば軽くても強度があるので、多少重たいものを乗せてもたわみません。ギターの力木からヒントをもらいました。

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水準器で基礎を水平に決めたら

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全体を組みたてて、最後に仕上げの塗装を重ねれば出来上がりです。

エアコンの室外機は吸気と排気の流れを妨げてはいけないので、カバーと言ってもそんなに隠せないので、見た目はあまり変わりませんが・・・ま、こんなもんでしょ。

休日の朝 [東京]

休日の朝、

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鎧橋を渡ります。外堀に覆いかぶさる首都高速道路。水面の上に空が無い・・・

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平日の喧騒を離れた兜町は人気もなくひっそりとして


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いつもは忙しさを縫って走る自転車もひと休み


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通りかかった区立阪本小学校はたまたま公開日で、受付の人のお話では谷崎潤一郎が卒業した学校で、創立140年にもなるとか。

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ビルに埋もれた緑に向かって、颯爽と走る自転車


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写真をとりながらのんびり30分も歩くと八重洲に着きました。


コンクリートと鉄に覆われた東京から八郷に帰って田んぼに寄ると

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すくすくと育つ稲の合間に水草がびっしり。ついこの間あんなに一生懸命に取ったのにとは思うけれど、可憐な花に罪はありません。



沙羅の花 [花・樹木]

二階の窓から外に目をやると

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沙羅の花が幾つも開いていました。
繁った葉に囲まれて上向きに花をつけるので、下から見ると余り目につきません。

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不思議なことに、花弁一枚だけに薄桃色の班がついています。

つぼみはたくさんありますが一気に咲くことはなく、そこにひとつ、ここにふたつと咲いたかと思うと、すぐにポトンと落ちてしまいます。沙羅双樹の花の色・・・と平家物語で詠まれたように儚い花の命です。


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