五年振りの台湾 [台湾]
先週木曜から一週間程、友人のMさんご夫妻を誘って台湾に行って来た。退職後台湾から日本に戻り、八郷に居を移してからは、未経験の里山生活に夢中になって、気が付いたらもう5年も台湾に足を運んでいない。
Mさんは台湾が初めてだが、4人ともそれなりの歳なので、欲張ってあちこち巡らずに、前半は台北や九份などの主だった観光地をゆっくり案内し、3泊4日のMさんご夫妻を空港に見送った後は、以前住んでいた新竹に足を伸ばして、台湾の友人と旧交を温めることにした。
(台北 初日)
故宮博物院で翡翠と青磁・白磁を観賞してから、少し先の原住民博物館に立ち寄った。ここは団体の観光客で溢れる故宮とは違って、静かに台湾原住民の生活文化を知ることが出来る。
女性陣は民族衣装に釘付け。
夕食は鼎泰豐、比較的待ち時間の少ない忠孝店に行ったのは良いが、ここは現金しか受け付けないのを忘れていた。明日は週末で銀行がお休みだというのに、何と200元少しを残して現金が底をついてしまった。
(台北 2日目)
今日は朝早くに電車で九份に出かけようと思っていたが、昨晩現金が底をついてしまって切符が買えない。宿泊しているホテルも換金できないというので、土曜も開いていると受付で教えてもらった台北101オフィスビルに行ってみたら、何と開くのは11時だと言われた。
結局松山空港で台湾ドルを手に入れて、九份に着いたのはお昼前。入口付近の小吃店で魚丸湯と冬粉で腹ごしらえをして、基山街の長い坂道を登った。
九份小学校下の阿柑夷芋圓に入ると同時に、大雨が窓ガラスを叩いた。にわか雨はすぐに上がり、眼前に九份の眺望が広がった。
九份茶房で一服した。ここは日本語も通じて便利だが、有名になり過ぎて観光客がひきも切らずに出入りして、茶房本来の落ち着きが無くなってしまった。4時過ぎに台北に戻り、重慶北路の茶行に立ち寄った。台湾に住んでいた時に何度か来た茶舗だが、125年の歴史を持つ老舗ではゆっくり時間をかけて何種類かのお茶を頂きながら、茶葉を選ぶことができる。
夕食は天香樓。このお店は従業員の教育がしっかりしており、予約客の名前がすべて頭に入っているので、入口で名前を言うとすぐに席に案内してくれた。看板料理だけあって東坡肉と龍井蝦仁が美味しい。
(台北3日目)
Mさん夫妻は今日で帰国する。午後のフライトまで時間があるので、朝食の後中正記念堂へ行った。
快晴の青い空に日差しが強く、まるで初夏の様な陽気。気温は20℃近くある。
(新竹)
翌朝、朝ごはんを食べにバスで水源市場に行った。新竹に住んでいた頃は、毎週のようにこの市場に買い物に来た。台北のレストランの食事も美味しいが、市場や屋台で売っているいわゆる「外帯もの(お持ち帰りの軽食)」も台湾の代表的な食べ物として欠かせない。価格の安さと美味しさは特筆ものだ。
市場の入口に横付けされた屋台では、以前と変わらぬまめさで、おばちゃんが葱抓餅を作っていた。
「加蛋(卵入り)ね」
と頼む。
飯團はソフトボール程の大きさのおにぎりに、好みの具と油條を入れたもの。これを食べたカミさん曰く、
「これで今回の目的は達成したわ!」
日が経つにつれ、台湾にやって来たというより、帰って来たような奇妙な感覚に陥った。台北から新竹に入ると、その思いは益々強くなった。屋台から漂う匂い、オートバイの喧騒、冬でも緑を失わない南国の木々と暖かい日差し・・・見慣れた風景や友人たちが、5年前の記憶を鮮明に思い出させたからだろう。
駆け足の一週間の台湾滞在。久しぶりにあった台湾の友人たちからは「もう少し度々遊びにおいで」と言われた。
Mさんは台湾が初めてだが、4人ともそれなりの歳なので、欲張ってあちこち巡らずに、前半は台北や九份などの主だった観光地をゆっくり案内し、3泊4日のMさんご夫妻を空港に見送った後は、以前住んでいた新竹に足を伸ばして、台湾の友人と旧交を温めることにした。
(台北 初日)
故宮博物院で翡翠と青磁・白磁を観賞してから、少し先の原住民博物館に立ち寄った。ここは団体の観光客で溢れる故宮とは違って、静かに台湾原住民の生活文化を知ることが出来る。
女性陣は民族衣装に釘付け。
午後は板橋の林家花園へ。ここも樹木に囲まれた静かな場所だ。
夕食は鼎泰豐、比較的待ち時間の少ない忠孝店に行ったのは良いが、ここは現金しか受け付けないのを忘れていた。明日は週末で銀行がお休みだというのに、何と200元少しを残して現金が底をついてしまった。
(台北 2日目)
今日は朝早くに電車で九份に出かけようと思っていたが、昨晩現金が底をついてしまって切符が買えない。宿泊しているホテルも換金できないというので、土曜も開いていると受付で教えてもらった台北101オフィスビルに行ってみたら、何と開くのは11時だと言われた。
結局松山空港で台湾ドルを手に入れて、九份に着いたのはお昼前。入口付近の小吃店で魚丸湯と冬粉で腹ごしらえをして、基山街の長い坂道を登った。
九份小学校下の阿柑夷芋圓に入ると同時に、大雨が窓ガラスを叩いた。にわか雨はすぐに上がり、眼前に九份の眺望が広がった。
九份茶房で一服した。ここは日本語も通じて便利だが、有名になり過ぎて観光客がひきも切らずに出入りして、茶房本来の落ち着きが無くなってしまった。4時過ぎに台北に戻り、重慶北路の茶行に立ち寄った。台湾に住んでいた時に何度か来た茶舗だが、125年の歴史を持つ老舗ではゆっくり時間をかけて何種類かのお茶を頂きながら、茶葉を選ぶことができる。
夕食は天香樓。このお店は従業員の教育がしっかりしており、予約客の名前がすべて頭に入っているので、入口で名前を言うとすぐに席に案内してくれた。看板料理だけあって東坡肉と龍井蝦仁が美味しい。
(台北3日目)
Mさん夫妻は今日で帰国する。午後のフライトまで時間があるので、朝食の後中正記念堂へ行った。
快晴の青い空に日差しが強く、まるで初夏の様な陽気。気温は20℃近くある。
(新竹)
夜7時過ぎ、元宵節の名残りのランタンが灯る新竹に着いた。
翌朝、朝ごはんを食べにバスで水源市場に行った。新竹に住んでいた頃は、毎週のようにこの市場に買い物に来た。台北のレストランの食事も美味しいが、市場や屋台で売っているいわゆる「外帯もの(お持ち帰りの軽食)」も台湾の代表的な食べ物として欠かせない。価格の安さと美味しさは特筆ものだ。
市場の入口に横付けされた屋台では、以前と変わらぬまめさで、おばちゃんが葱抓餅を作っていた。
「加蛋(卵入り)ね」
と頼む。
飯團はソフトボール程の大きさのおにぎりに、好みの具と油條を入れたもの。これを食べたカミさん曰く、
「これで今回の目的は達成したわ!」
日が経つにつれ、台湾にやって来たというより、帰って来たような奇妙な感覚に陥った。台北から新竹に入ると、その思いは益々強くなった。屋台から漂う匂い、オートバイの喧騒、冬でも緑を失わない南国の木々と暖かい日差し・・・見慣れた風景や友人たちが、5年前の記憶を鮮明に思い出させたからだろう。
駆け足の一週間の台湾滞在。久しぶりにあった台湾の友人たちからは「もう少し度々遊びにおいで」と言われた。
2014-02-28 18:23
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コメント(4)
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台湾、いい感じですね。景色も食べ物も懐かしいような感じで、行ってみたくなりました。今ぐらいの季節がいいのでしょうか。
by やのか (2014-03-01 21:53)
やのかさん、
例年なら台湾は旧正月が明けると気温が18度前後、今は気持ちの良い季節です。果物が豊富な初夏も良いですよ。下町の味は色々あって楽しめます。是非訪れて見て下さい。
by ヒデさん (2014-03-01 23:51)
ヒデさん。
すっかりとご無沙汰をいたしております。
ヒデさんの生活を
拝見しながら、これからの私たち夫婦のこれからを、思い描いています。
すぐそこにある第二の人生なのですが。。。
今は、逆単身赴任中です(笑
来月は恒例の台湾旅で、いつも相変わらずの生活です。
by morimaman (2014-03-16 09:18)
morimamanさん
こちらこそご無沙汰しています。早いもので台湾から帰って既に5年になります。こちらでの暮らしにも慣れて、新しい友人たちのネットワークも広がっています。住めば都とは良く言ったもので、もう都会の生活には戻れそうもありません(笑)。時々morimamanさんのblogで食文化の奥深さを拝見して楽しんでいます。
by ヒデさん (2014-03-17 23:20)